ハラハラドキドキする脱出劇
海外ドラマのプリズン・ブレイクという脱出劇が好きな私は、めちゃめちゃこの漫画にはまってしまい、一気買いしてしまいました。
まず、設定が面白いです。幸せに中で暮らしている子どもたちと、その外部で暮らしている鬼たち。この対比もすごく面白いと感じました。子どもたちは中の世界しか知らないので、自分たちの世界だけが全てだと思っています。でも実は、子どもたちは外の世界にいる鬼たちの食事のために、中でぬくぬくと育てられているのでした。その事実を知った3人が、中の世界から脱出を試みます。最初から妨害されるのですが、類いまれなる身体能力と頭脳を持った3人を筆頭に、何とか脱出に成功します。しかし、一歩外に出たらそれは、鬼の世界に入ることを意味し、今まで見たこともないような未知の生物にたくさん遭遇することになります。その中をくぐり抜け、安息できる場所を見つけ、子どもたちは一時の安らぎを得ます。一方で、その場所は過去に同じように脱出を試みた子どもたちが暮らしていたことが判明します。彼らの生き残りの一人である謎のおじさんの知恵や力を借りたいと提案しますが、おじさんは乗り気ではありません。実は、そのおじさんには暗い過去があったのです。