明るくてすてきな作品
2010年に放送されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画です。美しい映像と音楽がストーリーを引き立てます。
物語は中世のような架空のある王国が舞台。この国には太陽のしずくから生まれた奇跡の花があり、花は永遠の若さやケガを治す不思議な力をひめていました。魔女は長きにわたり花の力を使って永遠の若さを保っていました。
さてある日、王妃は出産直前に重い病気にかかり、医者の手におえない状態に陥ります。人々は奇跡を起こすという太陽のしずくから生まれた花を探します。ようやく見つけた花の力で王妃は回復し、元気な女の子が生まれます。
女の子の名はラプンツェル。奇跡の花の力は彼女の髪にやどっていたのです。それを知った魔女は真夜中にラプンツェルを隠れた塔の上に連れ去ってしまいます。ラプンツェルは魔女を実の母親と信じ、塔から出ることは決してありませんでした。
しかし彼女は、「外に出て、空飛ぶ光をこの目でみてみたい」というとても大切な夢がありました。
ラプンツェルが素晴らしいと思えるのは、彼女の勇気と力強さです。彼女は18歳になるまで塔の上でずっと一人暮らしをしていました。寂しい物語のようですが、彼女は明るくて狭い塔の中で工夫しながら人生を楽しんでいます。
そして夢を忘れず、自分の誕生日を「人生最高の日」にするため、外にでる一大決心をするのです。
最終的にラプンツェルは魔法の力を失うのですが、愛すべき人、そして離れ離れになった家族と再会をはたすのです。とても明るくて優しいラプンツェルは、見るものに勇気と明るい未来を与えてくれる気がします。