子供心に戻れる作品
幼少期から兄の影響で好きだったポケモンがまさか実写化するとは思いもしませんでした。最初はピカチュウの謎のフサフサ感に嫌悪感すらあったのですが、友人の勧めで見てみるとどんどん可愛く思えてきました。私は本作品を日本語吹き替えで視聴したのですが、キャスティングが絶妙でピカチュウの見た目にはそぐわない渋い声に驚きました。
さて本編の話に移りたいと思います。この物語の舞台はポケモンの世界観そのもので、誰もがポケモンをパートナーとして連れ添って歩いています。その中で主人公の父が亡くなってしまい、相棒だったピカチュウとその真相を探るという物語です。細かい設定や可愛らしいポケモンたちに見とれているとストーリー展開についていけなくなりそうでした。
まあそういいながらもストーリーはわかりやすくテンポも良かったので、子供も大人も楽しんで見れる作品だと思います。推理・探偵ものというよりはアクション(?)系なのかな。
また本作品では、これまでのアニメ映画『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』等で出てきた悲惨な実験的な要素も含まれています。ポケモンと人間が「共生」することはいったいどんな形が正解なんだろうと想起し、本当に自分もポケモンがいる世界の住人になったかのような気持になりました。
最後の演出ではポケモンをプレイしたことがある人なら、みんな懐かしくなるような演出が施されています。私が幼いころ可愛いポケモンをわざと進化させなかったり、ジムリーダーに勝てなくて何度も草むらで経験値をあげたりと純粋にプレイを楽しんでいたあの頃がフラッシュバックして、私は本当にポケモンが好きだったんだと思い出しました。