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大脱走
いわゆる実録もの、第2次世界大戦を舞台にした、群像ドラマ。連合軍捕虜に、頭を痛めたナチスが、面倒な捕虜を一箇所に集めて監視すれば面倒なことを防げると思い、実行した。しかしながら相手の捕虜の方が、一枚も二枚も上手であった。脱走のプロが集まる者たちが、このまま何もしないわけもなく、着いたその日に問題を引き起こす。日本人の場合と違って白人というか西洋人は我々と考えが違いすぎることに、この映画を見て気付きました。白人のバイタリティーのすごさ、反骨精神の強さ前向きな気持ちの持ち方、白人は個人主義といわれますがいざとなったら集団になっても力を発揮できる人たちなのだと思いました。その中で一番象徴的な人物が、スティーブ・マックイーンふんするヒルツではないかと思います。この男のなんとたくましいことか。逃げて逃げて、何度つかまっても決してあきらめない精神力には映画を見ながら何度も拍手を送ったものか。もちろん他のメンバーの人たちもつわものばかりで、ナチ相手に命懸けで勝負を挑み人間としての尊厳を掛けた戦いをくり広げるさまをナチ相手に挑むのです。この映画の面白さを日ごろ平和だ反戦だといっている人たちに見せたら、なんというか見ものです。