幽☆遊☆白書 / 幽遊白書 / 幽白 / Yu Yu Hakusho

幽☆遊☆白書 / 幽遊白書 / 幽白 / Yu Yu Hakusho

『幽☆遊☆白書』とは、集英社『週刊少年ジャンプ』にて1990年から1994年にかけて連載された冨樫義博によるバトル漫画。単行本は全部で19巻。人間界、霊界、魔界を舞台として描かれている。とある事故をきっかけに霊能力を持つことになった主人公の浦飯幽助とその仲間たちが様々な戦いや試練を乗り越えていく姿を描いたバトルファンタジー作品である。1992年から1995年にはスタジオぴえろによってTVアニメ化され、人気を博した。
不良少年の浦飯幽助は交通事故で少年を助けて命を落としてしまうが、霊界の使者ぼたんに導かれて蘇生する。そこで霊界探偵として数々の事件を解決していく中で、桑原や蔵馬、飛影と仲間になり、暗黒武術会に参加。仲間たちと絆を深めながらも試練を乗り越え、大きな事件の黒幕と対面する。そこで浦飯幽助は自分の出生の秘密を知り、そこからさらに成長をしていく。
1993年には第39回小学館漫画賞を受賞、アニメ版も国内外で愛されており、特に海外ではカルト的な人気を博している。

misaki5701のレビュー・評価・感想

幽☆遊☆白書 / 幽遊白書 / 幽白 / Yu Yu Hakusho
9

深みのある大人向けのバトル漫画!

キャラクター同士の頭脳戦が読み応えたっぷりの漫画、ハンターハンターの作者、富樫先生の代表作漫画です。
漫画の前半は霊能力者と妖怪の単純なバトルが繰り広げられますが、物語が進むにつれ、霊界、魔界の存在など幽遊白書ならではの世界観がどんどん広がっていきます。人間とは何なのか、生き物としての在り方なんかも楽しみながら、考えさせられる場面もあるので、子供よりも大人が楽しむ漫画になっているのではないでしょうか。ただバトル漫画の金字塔、ドラゴンボールの主人公、孫悟空を彷彿させる主人公、浦飯幽助の強さへの好奇心、ライバル飛影のクールでブレないかっこ良さなど、バトル漫画に欠かせない魅力的で面白い、子供のヒーローになりえるキャラクターたちも見ものです。強いヤツが次々と現れ、そんな敵にどんな風に打ち勝っていくのか気になり、どんどん読み進めてしまいます。物語の構成が霊界死闘編、霊界探偵編、暗黒武術会編、仙水編、魔界統一トーナメント編などで構成されているので、最後まで先が読めない展開になっていて飽きません。ライバルの飛影が何故、孤独を好むのか、仙水がこんな行動をとってしまうのかなど、しっかり設定されたバックボーンがあっての性格、言動があったりするので、よりキャラクターに深みが出ています。