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Dinerを観て
蜷川実花監督、玉城ティナと藤原竜也主演ということで、とても注目度の高い作品かと思われます。
内容は、冴えない女性が偶然殺し屋に買われ、殺し屋専用のレストラン「Diner」で働くことになり、元伝説の殺し屋店主とともに色々な殺し屋たちと関わり成長していく、というような単純なストーリーです。この映画の魅力は、蜷川実花監督による、独特で美しく不気味な演出だと思います。
「さくらん」や「ヘルタースケルター」で見せた美しく毒々しいような映像の、さらに上をいく作品がこの「Diner」だと思います。一番の見どころは、やはり最後のアクションシーンだと思います。赤い薔薇の花びらが散る中で、水に濡れた藤原竜也と男装の真矢みきが繰り広げるナイフアクションと、殺され、散っていく殺し屋達の絵面が素晴らしくかっこよく、少々気障な感じがさらにかっこいいです。
あと、気障な感じが目立つ演出をごく自然にただただかっこよく演じている豪華脇役陣にも注目して見てほしいです。男性だと窪田正孝、小栗旬、武田真治、斎藤工、本郷奏多。女性だと真矢みき、土屋アンナ、コムアイ、佐藤江梨子など。豪華すぎるメンツが、様々な色の狂気を見せてくれるので、どのシーンをとっても飽きる箇所はありませんでした。
ぜひ皆にも見てほしいと思う作品でした。