BANANA FISH / バナナフィッシュ

BANANA FISH / バナナフィッシュ

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』とは、『別冊少女コミック』で連載されていた吉田秋生によるバイオレンスサスペンス漫画。1980年代のニューヨークを舞台に、バナナフィッシュというドラッグをめぐる、ストリートキッズ、アッシュの戦いを描く。ハードな抗争を繰り広げる一方、孤高に生きてきたアッシュが英二との友情を通して人間らしさや愛を覚えていく姿が描かれている。かねてより名作として人気を博していたが、2018年に吉田秋生40周年プロジェクトでアニメ化され、人気が再燃した。

mizukinaoのレビュー・評価・感想

BANANA FISH / バナナフィッシュ
10

断捨離出来なかった…

タイトル通り、引っ越しの際、てんこ盛りにあったマンガ類を捨てまくったのですが、このマンガとあともう一つだけはどうしても断捨離出来ず今も本棚に。
高校生の頃、兄が読んでいたのに釣られて読み始めた「BANANA FISH」。あれから二十年以上経つというのに、当時の単行本カラーの黄色表紙と同じく、全く色褪せずに私の心のどこかに居座り続けている名作です。
まず、ハードボイルド的でありながら人情味が溢れているというか、ヒューマンドラマと言っても良いほど。女性はほぼ出て来ず、おそらく知ってる方々は同じことを感じると思うのですが、それが安っぽい安易な恋愛ごっこを引き起こさずこのマンガの価値を高めているものと。
ですので、恋愛ものを期待してる方には不向きと言わざるをえません。私も高校時代はそういう意味でちょっと残念に思った記憶がありますから。
そうなのですが、もしこのマンガに恋愛要素が絡んでいたら、断捨離しちゃってたかも知れないのですけどね。
でも、その代わりといってはなんなのですが、男同士の友情ものを求めている方にはもう絶対オススメーーー!!と顎が外れるくらい大声で叫びたいですっ!私もこれ読んで男に生まれたかった…英ちゃんになりたかった…と心底思ったくらいです(笑)。
ラストは…ここはもう読んでみて下さい。言葉は必要ないかと思います。
最後に。BLモノではありませんよ~念のため。