盾の勇者の成り上がり / The Rising of the Shield Hero

盾の勇者の成り上がり / The Rising of the Shield Hero

『盾の勇者の成り上がり』とは、アネコユサギによるライトノベルおよびそれを基にした漫画、アニメ作品。異世界に召喚された大学生・岩谷尚文が「盾の勇者」として数々の試練に立ち向かい、仲間と共に成長する物語だ。原作は「小説家になろう」で連載後、書籍化された。漫画版は『月刊コミックフラッパー』で連載され、ビジュアル面での評価も高い。アニメは2019年に第1期が放送され、迫力ある映像で多くのファンを魅了した。

kyousigaのレビュー・評価・感想

盾の勇者の成り上がり / The Rising of the Shield Hero
8

異世界での俺ツエーじゃなかった

異世界に召還される話ですが、主人公一人だけでなく、同時に主人公含む4人が勇者として異世界に召還され、それぞれが一つの武器を持って戦います。主人公・尚文は盾を、他3人はそれぞれ剣、槍、弓の勇者として召還されます。2010年代後半から流行の異世界に行ったら、俺は何でも出来て強い!みたいな状況の主人公では無くて、比較的地道にスキルアップしながら強くなる主人公です。異世界ものだとよく主人公が異世界人が知らない事を知ってたり、出来たりしてチヤホヤされますが、全くの真逆でこの異世界に召還された尚文に対する待遇が非常に悪い!見ている側がイライラするほど悪い!他の勇者たちに対する待遇は非常に良い一方で、尚文の冤罪をはなっから真実を調べたりせず、彼に対して非難すると言う理不尽さ。そんな中で最低スペック、金無し、能力を強くする最低限の知識しか無い状態から尚文の冒険が始まります。そんな中でも、尚文は仲間を得、その仲間を非常に大切にしながら強くなって行く姿は、心温まるものがあります。話が進むにつれ地道に強くなった尚文と他の勇者とは歴然とした差が出て来ます。それゆえ、他3人の勇者は3馬鹿勇者と言われるようになります(笑)。タイトル通り、最初はうまくいっていたはずの勇者たちを差し置いて、チートと言われるまでに強くなった尚文を見るのはスカッとします。異世界物のアニメは好きだけど、俺ツエー系のアニメに食傷気味の人にはおススメです。