「天は赤い河のほとり」はトルコ好きの人におすすめの歴史漫画です
天は赤い河のほとりは、古代のトルコ、ヒッタイト帝国を舞台とする歴史漫画です。主人公の少女は高校受験に受かって彼氏ができたばかりの普通の中学生ですが、ある日突然、紀元前数世紀のヒッタイト帝国へタイムスリップしてしまいます。タイムスリップ先のヒッタイト帝国で出会った実在した賢帝「ムルシリ2世」との愛をテーマに史実を基に描かれている漫画です。時代考証がとても丁寧に行われており、主人公の夫となるムルシリ2世をはじめ、ラムセス1世や古代エジプトなど一度は歴史の授業で習ったことがある人物や地名、地域を随所で目にするのでとても読みやすいです。また主人公がとても飾り気のない好人物で、男女問わず好かれるその姿は読者をも惹きつけてやみません。天は赤い河のほとりは単なる少女漫画ではなく、古代トルコを舞台に繰り広げられる主人公の冒険物語でもあり、そこに恋愛要素も含められてより読みやすくなっています。女性読者を対象とした雑誌に掲載されていた漫画ですが、トルコが好きな人には一度は読んでほしい漫画です。天は赤い河のほとりを読むと、古代トルコ史に興味が湧く上に、トルコへ行ってみたいという気持ちにきっとなるはずです。