銀魂 / Gintama

『銀魂』とは、空知英秋が手掛ける『週刊少年ジャンプ』(集英社)の漫画である。『週刊少年ジャンプ』(集英社)では2004年2号~2018年42号、『ジャンプGIGA』ではvol1~vol3、そして『銀魂公式アプリ』にて連載し、完結した。テレビアニメでは、2006年よりスタートし、2018年まで367話分が放映された。
主人公坂田銀時をはじめとして、志村新八、神楽の三人で「よろず屋」を営み、困ったことがあればなんでもするというコンセプトでさまざまな事件、相談を解決していくというものになっている。基本スタイルとしてはギャグ系であるが、内容が進むにつれバトルシーンなど、シリアスモードに移行していくこともある。
時代背景としては、鎖国時代が終了した江戸時代終盤が舞台だが、「天人」と呼ばれる者たちにより江戸が支配されたことでテクノロジーが進歩したものとなっている。その結果人々は江戸時代の様相のままだが、江戸の街はビルが立ち並んだりなど、まるで現代の東京のような風景となっている。

kmkz-0223のレビュー・評価・感想

銀魂 / Gintama
9

自分のなりたい人物像

銀魂は少し下品な表現があり、遠ざける人も少なくないと思う。しかし、それだけの理由でこの作品に触れないのはとてももったいない。銀魂という作品を全体的に見たときに実はこのお笑い要素は半分くらいに過ぎないのである。では、残りの半分はどんな作品なのか。実は感動系の作品なのである。ここに肝があり、普段ふざけてばかりの登場人物が感動系の話のときには活躍するのです。
このギャップがとても素晴らしいのです。
例えば主人公である坂田銀時は、いつもはダラダラしていてふざけてばかりであるが仲間思いで自分が率先して戦場に立ち仲間を助けるのです。これが一番分かる話は、四天王編と呼ばれる話です。これは銀魂ファンの間でも好きな人が多い話です。大まかに説明すると、坂田銀時を含む万事屋が居候させてもらっているスナックのママで恩人であるお登勢を助けるため強敵と戦うのです。最初は銀さんが仲間を傷つけないため一人で戦いに挑むのですが、後半になると今まで銀さんが助けてきた街中の人が助けに入るのです。ここでの銀さんの振る舞いこそが男なら誰もが憧れるかっこいい男像なのです。一人で戦いに挑むとき、そのまま伝えると必ず仲間はついてくるので、自らが嫌われ役となり嘘を付き一人で戦場に行くのです。
今まで銀魂を見たことがない人はぜひこの四天王編を見てみてください。