郷愁系ロックバンド「フジファブリック」の魅力について
フジファブリックは、2000年に結成、2004年にメジャーデビューして以来、ライブやロックフェス出演、アニメやドラマとのタイアップなど、幅広い活動を行っています。
音楽の特徴としては、キーボードのメンバーがいるロックバンドです。
初期~メジャーデビュー時の楽曲は、ボーカルとギターを務めた志村正彦さんの作詞・作曲が主でした。彼の故郷である山梨県富士吉田市の街なみ、幼い頃の思い出などをテーマにした、甘酸っぱさや郷愁を帯びた曲が人気を集めます。一方で、遊び心のある歌詞とメロディで、レトロさとおしゃれさが共存する楽曲が多くあります。志村さんが影響を受けた奥田民生さんや、70~80年代のニューウェイブのサウンドが好きな方は、フジファブリックの曲を聴いて何か通じるものを感じるのではないでしょうか。
全国ツアーを行っていたブレイク直前の2009年に、志村正彦さんが急逝します。その後は、ギターを務めていた山内総一郎さんがボーカル&ギターとなります。結成時からのメンバーを失い、バンドの方向性や音楽性も変革せざるを得ない難しい局面であったでしょうが、その後フジファブリックは精力的に活動を続けています。
山内さんはじめ、ベースの加藤慎一さん、キーボードの金沢ダイスケさんがそれぞれ作詞作曲をし、音楽性としては郷愁感、レトロさという従来のものも生かしながら、より爽やかさやポップさもバリエーションとして増えていきました。山田孝之、バカリズムなどといった、ミュージシャンを本業としないアーティストととのコラボ音源の作成を行ったり、アニメ主題歌、CMのタイアップも数多く行っています。