オリエント急行殺人事件

オリエント急行殺人事件

『オリエント急行の殺人』(原題:Murder on the Orient Express)とは、アガサ・クリスティーが1934年に発表した長編推理小説、およびそれを原作としたメディアミックス作品である。名探偵エルキュール・ポアロがオリエント急行で起こった事件の解決に挑む。アガサ・クリスティーの代表作の1つに挙げられる本作は、様々な国で度々テレビドラマ化や映画化がされている。2017年にはケネス・ブラナーが主演・監督を兼任して『オリエント急行の殺人』を映画化した。

Raise58のレビュー・評価・感想

オリエント急行殺人事件
10

ミステリーの金字塔が映画化

ミステリー作家アガサ・クリスティーの名作「オリエント急行殺人事件」。これまで何度も舞台化されたり、ドラマ化されたりした人気作品。2017年に公開した本作では、世界一の名探偵エルキュール・ポアロ役のケネス・ブラナーをはじめ、ジョニーデップ、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチなど豪華ハリウッドキャストが演じ大きな注目集める。

ポアロが偶然乗った寝台列車のオリエント急行が雪山で脱線事故を起こし、立ち往生せざるおえない状況になった。その最中で死体を発見してしまった。被害者はアメリカ人富豪のラチェット。本来ポアロはオリエント急行でくつろぐはずだったが、鉄道会社の重役であり知人であるブークに事件を解決してくれと頼まれ、あいにく事件を捜査することになる、というストーリーだ。

登場人物が多く少し混乱するが、趣きのある映像美、13人の容疑者たちの証言で複雑化していくストーリー、犯人が仕掛けた壮大なトリックで、見応えのある内容になっている。国際色豊かな役者たちの演技にも目が離せない。そして、さすがミステリーの女王と言わざるを得ないストーリー構成で、その独特な世界観に引き込まれてしまう。他のミステリー作品にはない、斬新な結末に誰も驚くだろう。