中二病映画の決定版『コンスタンティン』
2005年に公開されたアメリカ合衆国のファンタジー・アクション映画。
フランシス・ローレンスが監督を務め、悪魔祓いを生業とする探偵ジョン・コンスタンティンをキアヌ・リーブスが演じました。
本作は宗教色が強く、キリスト教にまつわる内容が取り入れられた独特な設定や世界観が注目を集め、映画ファンからはカルト的人気を誇る作品です。
『コンスタンティン』の魅力は、独特な設定と世界観から生まれる中二病的なかっこよさにあります。
主人公のコンスタンティンは天国と地獄から人間界に侵入してきた「ハーフブリード」と呼ばれる人間に悪さを働く悪霊を退治しています。
黒いスーツを纏い、煙草を咥えながら、十字架を模した聖なるショットガンを扱い悪霊たちをなぎ倒すコンスタンティンの姿に、誰しもが中二心をくすぐられ「かっこいい!」と思ってしまうほど魅力的です。
また、劇中に登場する天界の「ハーフブリード」ガブリエルをティルダ・スウィントンが演じ、その神秘的で圧倒的な存在感や、CGを用いて「地獄」の光景を鮮明に映し出した見事な演出など徹底した世界観への追及は、観た人を「コンスタンティン」の世界に引きずり込むこと間違いなしです。
しかし、宗教に基づいた世界観や用語については一切説明が入らないので、ある程度の知識は必要ですが、雰囲気だけでも十分に楽しめる映画となっています。