読者をひきつける鋼の錬金術師の魅力とは!
鋼の錬金術師は、2001年から2010年まで月刊少年ガンガンで連載されていた漫画作品である。著者は荒川弘。主人公エドワードエルリックとその弟のアルフォンスエルリックが、人体錬成という禁忌を侵し、肉体を一部失ってしまう。その肉体を取り戻すため、賢者の石を探す旅に出るというダークファンタジー作品である。
鋼の錬金術師の魅力はたくさんあるが、ここでは3つ紹介させて頂く。
1. 多彩で魅力的なキャラクター達
主人公のエドワード・エルリック、アルフォンス・エルリックを始めとし、性格や思考、価値観、その人の生い立ちなど十人十色なキャラクターが数多く出現する。ホムンクルスといわれる敵の集団においても様々な過去や、そこに至るまでの経緯があるのだ。
この漫画を読めば、読者の考え方に近いキャラクターや、共感できるキャラクターは必ずと言っていいほど出現し、読めば読むほど鋼の錬金術師という漫画に惹き込まれてしまうのである。
またウィンリー・ロックベルやアームストロング少将など、芯が強い女性も多く登場するため、読者に女性ファンが数多くいる要因の一つになっている。
2. 錬金術という魔法のようなわくわく感
錬成陣を用いて、そこに術師がエネルギーを送ることで錬金術が発動する。この錬金術は術師によって様々であり、いわば魔法のようなものである。キャラクターによって、炎を生み出す錬金術・人に変身できる錬金術などがあるため、戦いごとに活躍するキャラクターがいたり、どんな錬金術を使うのか毎回飽きない展開が待っていたりするのだ。
発動するときの錬金術の描写も迫力があり、それを真似する読者も大勢いた。
3. 練り込まれたストーリー
なんといっても緻密なストーリーが多くの読者を惹き込んでいる。伏線が必ず回収され、読者が納得し理解できる形で着地している。
また、そのストーリーの上で重要なキャラクターのセリフがまた魅力的である。辛い環境であっても、努力し前向きに生きようとするキャラクターたちのポジティブなセリフには、読者の背中を押してくれる確かなものがある。