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結末が気になる作品
先日3月1日より日本でも公開された「15時17分、パリ行き」ですが、あのイースト・クリントウッド監督の最新作です。
こちらは実話をもとに製作されており、実際に映画に出演されている主人公の幼馴染3組を本人です。監督の名をみて、誰もが出演したいと思うはずですが、有名な俳優・女優を起用することもなく、本人出演という形も、ほかの作品をみてもあまりなく、とても斬新で新鮮な気持ちで見ることができました。本人出演でしか、表現できない空気感がとても良かったという印象です。
ストーリーとしては、幼馴染の3人組が成長過程で離れた時期もありましたが、再会しヨーロッパへ旅行へ行く最中に起こったテロに立ち向かうという流れです。
予告動画を観たら、誰もが結末はどうなったの?と気になります。私はこの作品を見て余韻で胸がドキドキしていました。クリント・イーストウッド監督の作品はこのように見終わってもドキドキしていて、余韻に浸ることがとても多いですが、今回の作品はテロを題材にしており、現在の現代社会でも考えるべき問題のひとつとして印象を与えることができるアプローチだと思いました。
ただ、「あの俳優がかっこよかった」「あの女優が可愛かった」というような薄っぺらい感想ではなく、言葉にできない感情になり、考えることもできる素晴らしい作品だと思います。