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資産ゲー、切断問題の権化
このゲームは簡単に言うとデータの収集・対戦を中心としたRPGでしたが、オンライン対戦と限定入手データの収集の面で問題を抱えていました。
まずオンライン対戦はレーティング方式で行われていましたが、通信を切断すると勝敗の結果がサーバーに送信されなくなるため、これを悪用して試合に勝った時だけサーバーにデータを送信して負けが確定すると切断するプレイヤーが多数現われました。
また、限定入手データの収集に関しては、雑誌を購入したり映画を観賞したりしない限り手に入らないものが多数存在しており、これがデータの改造、保有データの資産格差による対戦成績の開きなどの問題を生み出しました。これに関しては、「強いポケモンのデータを限定入手という形で配布する株式会社ポケモンの方が悪い」と運営会社を批判する者も一定数存在しました。
それから、ストーリーはポケモン解放団体「プラズマ団」を巡るものであり、要するに「ポケモンバトルは人間の代理戦争である」という対戦モノのキャラクターゲームのタブーに触れる内容であり、プレイヤーを不快にさせるものでした。
正直なところ、ポケモンの歴史の中でも前例を見ない不出来な作品であったと、私は結論付けます。