デヴィッド・ボウイ / David Bowie

デヴィッド・ボウイ / David Bowie

David Bowie(デヴィッド・ボウイ)とは、1970年代から死の直前、2016年まで活躍したロック・ミュージシャンである。70年代のグラム・ロックから、何度も自分の音楽のスタイルを実験、改革し、20世紀後半のロック・シーンに大きな影響を与えた。ザ・キュアのロバート・スミス他、ボウイに影響を受けたミュージシャンは多い。
それまでわりと単純な歌詞が多かったロックの歌に、哲学的な深い考察を導入したことでも有名である。

tatatatarariraのレビュー・評価・感想

デヴィッド・ボウイ / David Bowie
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ボウイはその存在こそが1つのジャンルなのだ

1947年生まれ、2016年没。イギリス出身のロック歌手、という紹介だけでは語ることができないくらいに様々なことをやってきて、亡くなってからも多くのミュージシャンに影響を与え続けている。音楽的な活動は、フォークロックから始まり、ニルヴァーナのカート・コバーンがカバーしたことで有名になった「世界を売った男」を含むサイケデリックロック。そして山本寛斎とのコラボレーションから生まれたグラムロック。その後、ソウル、ファンク、ニューウェイブ、ポップス、ジャズ、ドラムンベース、そして最終的にロックへと回帰する。その音楽的な遍歴をたどるだけでも相当の時間を要する。
また、プロモーションビデオというものにもいち早く取り組み、1972年の時点で先鞭をつけている。だが、ボウイのプロモーションビデオが本格的になったのはニューウェイブの時代、いわゆる「ベルリン三部作」の時代からである。その頃から独創的なビデオを撮り始め、1980年の「Ashes to Ashes」は当時としては破格の金額をかけ、その後のMTV時代へと突入していくためのきっかけとなった。
また、ボウイには映画俳優としての顔もあり、「地球に落ちて来た男」「戦場のメリークリスマス」「ラビリンス」など、その存在感を十二分に発揮している。とにかく、ボウイを語るには一つのジャンルだけで語ることは難しい。あまりにも彼の仕事が広大すぎるからだ。だからといって、全部を知る必要はない。気になるものから触れていけばいいのだ。ボウイは彼自身が一つのジャンルであるのだから。ただし、一旦触れればそこには広大な世界が広がっている。それだけは覚悟して欲しい。