つらい過去をのりこえいく登場人物達に元気をもらえます
このマンガが大好きです。逆境にめげない前向きな高校生の女の子・本田透が、草摩由希・草摩夾をはじめとする「草摩家」の人々と出会うところから始まる物語です。
このマンガは「草摩家」の人々がただの人間ではなく、異性に抱きつかれると十二支に関係した動物に変身してしまう体質だということが他のマンガとは異なる唯一の点です。少しファンタジーなほのぼのスクールラブコメという感じでしょうか。
大好きだと思う一番のポイントがキャラクター達の成長を明確に描いているところです。ヒロインの透はもちろん、由希、夾、他ほとんど全ての登場人物達の心理的成長が描かれており、どのキャラクターにも心に引っかかる思い出を持っていて、それを乗り越えていきます。きっと誰もが一人は感情移入してしまうキャラクターを見つけることができるのではないでしょうか。
この点ではとても真面目な空気だけしか感じられないかもしれませんが、スクールラブコメという面白さがきちんとあり、両立できている点がフルーツバスケットの一番の良いところだと思っています。
1998年から2006年まで連載された全23巻の少女マンガで、2019年に2度目のアニメ化をされています。連載終了から13年後にアニメになっている点はフルーツバスケットの面白さを物語る一つの出来事ですね。23巻というのは長く感じる方もいるかもしれませんが、私はこのマンガを読んでみてすぐにはまってしまい、あっという間に読み終えました。はまれるマンガです。