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残念系ぼっち
黒髪ロングの美少女である雪ノ下雪乃が所属する奉仕部に入ることになった比企谷八幡。のちに由比ヶ浜も参加し基本的には3人で活動していくことになる。
この作品の面白いところは、比企ヶ谷と雪ノ下雪乃の掛け合いだと思う。斜め下すぎる解決方法を思いつく比企ヶ谷に対し、冷静でだいぶ辛辣なツッコミをする雪ノ下。そしてこの2人の仲介役になるのが由比ヶ浜だ。人と打ち解けるのに時間がかかる雪ノ下雪乃には、きつい性格ゆえに人があまり周りに集まらない。きつい性格ではあるが、傷つきやすくもろい。そんなところが魅力の雪ノ下とは対照的に由比ヶ浜は社交的な性格である。人に対して分け隔てなく接することができるゆえに雪ノ下とも話すことができる彼女だが、人に合わせやすく、流されやすい。この性格から一悶着あるのだが、それでも周りと関係を壊すことなくやっていける能力がコミュニケーションの高さをうかがわせる。主人公である比企ヶ谷八幡は斜め下という言葉がぴったりなほど性格が捻じ曲がっている。それでも、自分を蹴落としてでも奉仕部に来る依頼を遂行しようとする姿が痛々しく、なぜか切ない。このような3人の日常が見られるのがこのやはり俺の青春ラブコメは間違っているという作品である。