どろろ

どろろ

『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。

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どろろ
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絶対見るべき!手塚治虫の名作をアニメ化『どろろ』

手塚治虫の少年漫画『どろろ』が2019年にアニメ化されました。これまでにもアニメ化、実写映画化され、時代を超えて注目されてきた作品です。
父親の望みと引き換えに体のあらゆる部分を失った百鬼丸が、両親を失って一人で生きるどろろと出会い、一緒に鬼神と戦って体を取り戻す旅をする物語です。

新しくアニメ化されたこともあり、古い作品ですが、映像がきれいで見やすく、ストーリーもわかりやすくなっているので、子どもから大人まで、あらゆる世代の人におすすめできます。
作中には百鬼丸やどろろの家族以外にも、様々な人間が登場し、人間の醜さ・卑しさ、尊さ・美しさを感じさせるような物語になっています。
最初は話すこともできない百鬼丸が、声を取り戻し、どろろと徐々に徐々にコミュニケーションをとるようになる様子は愛おしいです。
義手・義足で戦う百鬼丸の戦闘シーンは格好よく、武士の時代のアニメということもあり、刀や妖怪(鬼神)など、外国人の人にも知っていればおすすめできる作品ではないでしょうか。アニメのオープニング曲、エンディング曲もこのアニメの世界観に合っていて、素敵です。強いられた運命と向き合いながら、体を取り戻す旅を続ける二人の行く先が気になるアニメです。