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主人公の変わりようがスゴイ
日本の大手企業で「普通」の生き方をしていた主人公・岡島緑郎が企業から見捨てられ、海外で運び屋の1人として生きていくことになります。そこから岡島緑郎ではなく、ロックと名乗り生きていいきます。そこで共に行動をする2丁拳銃を操る女性、レヴィの戦闘シーンもかなりかっこいいです。アクションが好きな人はかなり楽しめるかもしれません。
ロックははじめ、日本で生きてきた常識を持って過ごします。しかしながら、大人の欲のために、殺人を教え込まれてしまった孤児や社会の闇と関わりながらも、自分の家族を守ろうとする少年を見て、救うことが出来ない現実を知り、主人公はどんどん人が変わっていきます。平和に生きてきた日本人ならではの優しさや、常識などが通用しない社会で、だんだん日本で生きてきた自分を捨てて、狡猾(というか冷酷)になっていっているという印象を受けました。そういったリアルさが見どころだと思います。
さまざまな組織同士とのビジネスの関係や、言葉だけで人は救えない現実がリアルに感じられる作品で、マフィアや軍、銃器等に関する話が好みの方には特にオススメです。出てくるキャラクターがそれぞれかっこいいので、名言にもなるようなセリフがあるので、本当にシビれる作品だと感じています!!