鬱気味の人は危険!いにおワールドに思わず引き込まれてしまう、傑作!
作品全体はとても暗く、いわゆる「鬱マンガ」のたぐいに分類される漫画ではないでしょうか。
主人公は人間ではなく、マスコットのようなキャラクターで描かれているのも独特。作中には宗教やグロ描写もあり、そういったものに免疫が必要。
最初に伝えると、物語は決してハッピーエンドとはいえない。とても悲しく切なく、虚しい作品だと感じます。いたって心身ともに普通の私が読み終わったころには若干鬱になるというか、もう人生なんてどうでもいいやと投げやりな気持ちになるくらいなので、心が病んでいる人や、鬱気味の人が読むのは、本当に危険だと思う。そういった方が読むのは冗談抜きで、本気で、やめた方がよいです。
とはいえ、私はプンプンワールドに魅せられ、何度も何度も繰り返し読んでいます。何度読んでも飽きが来ない、素晴らしい作品。今、色々な有名な漫画が実写化されているけど、プンプンはあまり実写化されてほしくないなあと個人的に思います。やっぱりこの世界観は並大抵では作り出せないと思うし、漫画だからこそ出せるものだと思う。下手に手を出して、中途半端な世界観で実写化、というのは絶対にいやだ。アニメ化も同じく。浅野いにお先生の作品はすべて読んでいるけど、間違いなく最高傑作!