ドラゴンクエストVI 幻の大地 / DQ6 / ドラクエ6 / Dragon Quest VI: Realms of Revelation

ドラゴンクエストVI 幻の大地 / DQ6 / ドラクエ6 / Dragon Quest VI: Realms of Revelation

『ドラゴンクエストVI 幻の大地』は、1995年にエニックスから発売されたゲームソフトである。ヒット作である『ドラゴンクエスト』シリーズの6作目であり、『天空』シリーズの完結編とされている。
エンカウントやコマンド入力といったゲームのシステム自体はこれまでの『ドラゴンクエスト』シリーズと同様である。特徴としては、『III』の職業システムがやや変更されて登場しており、上級職や隠し職業が設定されている。勇者も一職業であり、主人公のみ勇者の近道があるが、要件を満たすと全員が勇者になれるシステムになっている。また、魔物使いになることでモンスターも仲間にできる(DS以降ではスライムしか仲間にできない)。
「上の世界」と「下の世界」があり、その二つの世界(後半ははざまの世界が登場)を行き来しながら、隠された謎を解いていく。全体的な構図としては、大魔王に立ち向かう勇者という王道の設定には変わりないものの、自分探しや夢など、これまでにはあまり無かった設定がなされている。『V』と同様にクリア後は隠しダンジョンがあり、隠しダンジョンをクリアすることで、最終決戦に若干の変化がみられることになる。

Sonochyのレビュー・評価・感想

ドラゴンクエストVI 幻の大地 / DQ6 / ドラクエ6 / Dragon Quest VI: Realms of Revelation
8

夢と現実の世界を行き来するシナリオ

今作は、『夢の世界』と『現実の世界』を行き来しながらシナリオを進める事になります。
まずこの作品を始めて驚かされるのが初戦闘だと思います。ドラクエシリーズといえば最初はスライムと戦うのがお決まりなのですが、今作は初登場のぶちスライムというモンスターが最弱に設定されています。意表を突かれた感じでとても衝撃を受けた記憶があります。
ストーリーとしては、世界に開いた穴を飛び降りて、夢の世界と現実の世界を行き来しながら、世界の秘密を徐々に解き明かしていくことになります。片方の世界での行動がもう片方の世界にも影響を与えていくので、プレイヤーは第三者の視点から色々なことを推理していくようになると思います。最終的に夢の世界が現実の世界に統合される形で消えてしまい、存在出来なくなってしまうキャラクターがいるのですが、その別れのシーンがかなり感動的で切ない気持ちになりました。
転職システムやモンスターを仲間にできるなど、やり込み要素も豊富なのでかなりお勧めできる作品になっています。ドラクエシリーズの中では少しシナリオのフラグの立て方が難しいと感じたので多少行き詰まることもあるかもしれません。