9
青春のリバイバル=J-POPの軌跡 YUKI
『JUDY&MARY』が結成されたのが1992年、メジャーデビューしたのが翌年の1993年です。フジ系列の「めちゃモテ」のエンディングテーマをこのバンドが担当したことから全国的に認知度が高まり、日本のPOPカルチャーの代名詞として人気が広がりました。正にある世代の青春ソングだった訳です。
2006年に発表された「FRESH」という名のベストアルバムは一曲一曲が完成されたシングルで集大成とも言えるアルバムになりました。売り上げは30万枚と、決して成功とはいえませんでしたが、このアルバム、実はオリジナル版がミレニアムイヤー(2000年)に発表されており200万枚のセールスをあげています。中でも北海道出身のボーカルYUKIの歌声は未だにJ-POPのトップランクを示しており『QEEN』というドラマ(2019年)のエンディングテーマとして認知度を獲得した「やたらとシンクロニシティ」では玄人でもコピーできないような絶妙な美声を披露しています。さらに最新作「forme」も全盛期以来の「若い世代に生きる活力を与える作品」として期待されています。YUKIの魅力としては多くの楽曲で作詞を手がけており、『音』に対して俊敏な対応力を持っている事です。これからも日本を代表するPOPアーティストとして活躍してくれることを期待します。