アカギ〜闇に降り立った天才〜 / Akagi

アカギ〜闇に降り立った天才〜 / Akagi

『アカギ〜闇に降り立った天才〜』とは、福本伸行による麻雀漫画。「別冊近代麻雀」(1991年7月号)にて連載開始。その後「近代麻雀」に移行した。「天 天和通りの快男児」に登場する「伝説の雀士」赤木しげるを主人公とするスピンオフ作品。若き日のアカギが不良グループ同士の抗争事件の後、身を隠すためまぎれ込んだ雀荘で麻雀と出会い、幾多の名だたる代打ち雀士たちとの勝負を経て、究極の敵、鷲巣巌との決戦に至るまでが描かれる。

thanatosのレビュー・評価・感想

アカギ〜闇に降り立った天才〜 / Akagi
10

天才ぶりを発揮する知能戦が見所!

麻雀を知らない中学生が、ある日をきっかけに麻雀と出会い、その才能を開花させていく物語です。
麻雀を知っている人も、知らない人も思わず惹き込まれ、知らない人はやってみたくなるような、スリル溢れる知能戦!現実に打つならこう考えるだろう、というリアル感も忘れず、かつ主人公アカギの天才的打回しが鮮やかです。相手の心理状況を読み切った上の作戦は、思わず何度も見返してしまうほど知略が張り巡らされています。
ストーリーは初めての麻雀対戦で才能を開花させる竜崎との対決編。そこから竜崎に代わり大打ちとして登場する格上の打ち手・矢木を倒すアカギの伝説の始まり。より大きな舞台で奇跡的な勝利を手にする市川編。ここは、合理性を徹底重視した天才市川に対し、合理性を打ち砕くアカギの相手を心理を読み切った作戦が非常に見所です。その後に高レートの麻雀で巨額の金額を掛け対戦する浦部編。ここも見所が多くアニメの中でもおすすめの箇所です。強気、けれど手堅く打つプロの浦部に対し、じっくりと観察し、相手の打ち方を見切った上でのあり得ない作戦を繰り出すアカギ。最後に、アニメでは昭和の怪物と呼ばれた稀代の先見性と運を併せ持つ、殺人鬼となってしまった鷲巣を相手にする最終編へと続きます。また、古谷さんのナレーションがアニメにスリルと興奮を添えてくれています。麻雀の解説をしながらも、物語の緊迫感を失わせないナレーションは惚れ惚れしてしまいます!麻雀を知らない人も思わずしたくなる、そして博打をしたくなるような、何度見ても面白いアニメです。