MOZU

MOZU

『MOZU』とは、逢坂剛の小説『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』を原作とした刑事ドラマ。2015年には『劇場版 MOZU』が公開された。主演は西島秀俊が務めた。
警視庁公安部特務第一課捜査官である倉木尚武は、「公安のエース」と呼ばれるほど優秀な警部である。ある日、爆弾テロによって妻を失った倉木は、彼女の死の真相を探るべく捜査を始める。

cojicoji_0601のレビュー・評価・感想

MOZU
4

作りや詰めがもう一つ二つ残念

西島さんが大好きでドラマも面白く見ていたのですが、
正直劇場版は理解できませんでした。
映画から登場した松坂桃李と長谷川博己さんの演技は良かったです。
でもダルマ役がビートたけしだった時点で何だかもう気分が萎えてしまって…。
怖かったけれど、寝そうにもなる、そんな作品でした。
ハードなアクションと先の読めないスリリングな展開で好評を博したTVドラマシリーズの劇場版。
TVシリーズは興味ありつつも、結局いつもながら見ずに劇場版だけ見るという、“だるま”に命を狙われてもおかしくないいい加減さ。
登場人物の人間関係や主人公・倉木の妻子が殺害された過去などはちとよく分からないが、話的には一応ついていけた。
高層ビル爆破と大使館員襲撃、そして倉木の過去。それらに、日本の犯罪を裏で操る“だるま”の存在が…。
TVシリーズを見ていたらもっと面白く見れるのだろうが、これはこれでなかなか面白く見れた。
贅沢な豪華実力派キャスト。
誰が続投or新顔かも分からないが、“だるま”役のビートたけしは演技力や喋りはともかくさすがの存在感威圧感、松坂桃李は狂乱の怪演。
…と、良かったのは豪華なキャストの顔触れと話の前半くらいまで。
後半はTVシリーズとの繋がりが色濃くなるのもあるが、何だか話が支離滅裂な印象が。
海外ロケ敢行の架空の国“ペナン”で攻防が繰り広げられていたのに、何の説明もナシに急に日本に戻って、何だかそのペナンでの出来事は夢か現かみたいに急変したり、クライマックスの“だるま”との対峙は燃え盛る炎の中で画的に迫力あるものの、何だかちょっとすっきりしない決着。
全体的にクールな作風だが、演出・演技面、見せ場のアクション・シーンでも力みすぎて空回りな点も。
作りや詰めがもう一つ二つ残念。
TVシリーズを見たら印象変わるかもしれないが、TVシリーズを見てても辛口意見が結構…。
まあいつか、機会があったら一気見でも。