最高の漫画、それ町
『それでも町は廻っている』は、女子高校生の主人公・嵐山歩鳥を中心とした日常と少しの非日常を描いたジャンル分けが難しいが、間違いなく面白い漫画です。
作者の石黒正数さんはSFやミステリーが好きな方なのか、漫画の随所に小ネタやミステリー展開などがちりばめられています。
漫画は最初は日常コメディなかんじで始まりますが、巻数が増えていくと、人気も出て作者の好きなことができるようになったのか先述のミステリー展開などが入ってきます。それがよく考えられており、引き込まれます。
また、この漫画は意図的に各話の順番を入れ替えています。具体的には主人公が2年生の時の話の次が1年生の時の話になり、その次では3年生の話になったりします。何年生の話なのかはヒントなどがあるのでよく読めば分かるようになっています。このような構成なので、先ほど述べた小ネタなどと相まって、繰り返し読むとその度に新しい発見がある漫画です。
登場人物もみなキャラクターが立っており、本当に日本のどこかにいるような、生きているようなかんじで描かれており、その部分も作品のクオリティーを上げている要素だと思います。
巻数も全16巻で集めやすく、読みやすいちょっと手を出すには本当にちょうど良い漫画かなと思います。