前作より面白いし親も楽しめる
ストーリーは、前作のミスターインクレディブルのラストから繋がっており、そちらを観てからの方が内容が入ってきやすいと思います。
前作に続き、家族をテーマとしたヒーローアニメになっていますが、今回はそれに加えて夫ボブの育児や家事に奮闘する姿、妻ヘレンが夫に家庭を任せて仕事に復帰するといった現代社会のあり方も描かれており、子どもはもちろん親も楽しめる作品でした。
前作のラストで少し出ましたが、ヒーローパワーを持っていないと思われていた赤ちゃん・ジャックジャックの力は他の家族と違っていくつもあり、そのパワーが出てくるたびにワクワクします。ボブとヘレンの子・ダッシュとヴァイオレットも前作よりヒーローパワーを使いこなしており、戦闘シーンは見応えがありました。
今回登場する敵スクリーンスレイヴァーは、映像を使って催眠術をかけみんなを操るのですが、ヒーロー達に頼ってばかりで、見ているだけの一般人はそれでいいのか。便利なものばかりを求めて、自分は何もしていない。ということを訴えています。これもネットやメディアに溢れた現代社会に対する問題提起をされており、ヒーローアニメを楽しみながらも現代社会の問題を考えさせられる映画でした。