人とのつながりなどを考えさせられる物語
もともと、ショートアニメだったものが劇場版として一つにまとめられたものになります。
舞台は、近未来の日本のような場所で、人の形をした召使のようなロボット、「アンドロイド」と人間が同じ家で暮らしているSFのような世界でのお話です。
主人公は、ごく普通の、しかしとある事情で夢をあきらめてしまった少年です。
その少年は、人の姿をしているアンドロイドに思わず人のように接してしまいますが、その様子を見た姉からキモがられる。この世界では、アンドロイドに対して精神的に依存している人をドリ系などと呼び、問題視されていた。このように、世界に奥行きがあり、時代背景があり、細かいところまでよくできています。また、社会問題として、ロボットの不法投棄や不法投棄されたロボットが徘徊してしまうというものもあります。
ロボット、アンドロイドという世界観というと、SFに寄った作品が多いですが、これは戦争もしないしロボットで戦ったりもしない作品です。
ロボット・アンドロイドといえど、人とつながりを持ち、人と同じように考えたり悩んだりするのです。まるで人と人のつながり方そのものを描いているような作品です。
他にもたくさんのメッセージが詰まっており、何度視聴しても前に見た時とは違うことを感じたり考えさせられる不思議な魅力の詰まった作品です。