フォルトゥナの瞳

フォルトゥナの瞳

『フォルトゥナの瞳』とは、百田尚樹が書いた小説作品、およびそれを原作とする映画作品である。原作は2015年12月に新潮社より刊行された。
他人の死が見える「フォルトゥナの瞳」という不思議な力を持ってしまった青年・木山慎一郎が、最愛の女性の死を回避しようと奮闘する。
2019年2月に、神木隆之介主演で映画化された。他出演者は、有村架純、時任三郎、斉藤由貴、志尊淳などである。監督は三木孝浩が担当している。映画化にあたり、舞台が原作の横浜地区から神戸地区に変更された。

圭之介のレビュー・評価・感想

フォルトゥナの瞳
9

王道だが、伏線ありで楽しめる

『フォルトゥナの瞳』は主演・神木隆之介、ヒロイン・有村架純が演じている映画です。
主人公は幼い頃飛行機事故で死を間際になんとか命を拾った。その時、死との直面により、神フォルトゥナの瞳を手に入れる。フォルトゥナの瞳とは、死を目前とした人が透けて見えてしまうもの。そして、主人公の周りの透けている人間を助けてしまうと自分の命が削られていく。1回、2回と助けていると、意識を失い病院へ運ばれる。その院内で見つけた透けている少女を助けようとすると、主治医にとめられてしまう。屋上へ呼び出された主人公、主治医からまさかの一言が。「お前、透けて見えてんだろ?」そう、主治医もフォルトゥナの瞳を持っていた。ここでフォルトゥナの瞳は1人だけのものでは無いということが判明。そして、遂に彼女、有村架純にも危険が…これを助ける神木隆之介。主治医から言われていた通り、主人公は助けた瞬間命を落としてしまう。そして事後ストーリーに移る。彼女、有村架純のシーン彼女もフォルトゥナの瞳の所持者だったのだ。その幼い頃の飛行機事故、その時に神木隆之介が助けた1人の少女が有村架純だった。その際に彼女も手に入れたのだろう。彼女もまた神木隆之介の死が近付いてるのを知っていた。自分を助けたことによって命を落とすことも、それを避けようと彼女は自分の運命を受け入れ死のうとしたが、神木隆之介によって助けられる。人のために命を捧げる人、人のために自分を捧げる人そんな心の葛藤が描かれた素晴らしい作品だった。是非見てください。