タイトルなし
中身をほとんど知らず、表紙?の見た目から、オケラ物、才能ある自信満々のギラギラしたバイオリニストと、ひと癖ある指揮者との熱き戦い、フルート奏者との恋愛もちょろっとありそう、
くらいを想像して、見ることにしました。
ちょっと想像していたのとは違っていましたが、冒頭から割と引き込まれて、どんどん見れました。
後半、若干、徐々に興味を失われていく感はありましたが、最期まで割と楽しんで見れました。
主人公は多分、おぼっちゃん。
ギラギラはしてませんでした。
イケメンというほどイケメンでもなく、
すごい才能と言うほどでもなく、ちょうどよく中途半端な感じ。
なんかちょっと枯れかけてる感じ。で、結構いい。
すごく若くもなく、すごく冴えないわけでもなく、よくいそうな、「すごい人になりそこなったそこそこすごかった人」
指揮者の西田敏行は、上手いと思いますね。
ただ、ここまでデフォルメされている必要はあったのかな~。
怒鳴りまくりとか、頭ごなしとか、極貧とか。
かなり若いときにオケラにボイコットされて以来、全然指揮してなかった人が、でも才能だけですごい指揮しちゃうって、あり得るんだろうか?
まあ、私は音楽の専門家じゃないからまあ、どうでもいいけど。
音楽関係真面目にやっている人だと、このへんで、評価低くなりそうな気が…。
1人素人の女の子が、震災で家族を亡くしているから、素晴らしい音が出せるっていうのも、ちょっと「え?」って感じ。
震災で家族を亡くしたのは可哀想だと思うし、元々すごく才能があるお子さんなのでしょうけれども。
途中から、徐々に面白くなくなっていく感はなんだったんだろう?
って思います。
スポンサーがいなくなるとか、詐欺とか借金取りの話とか、そのへんが、苦難を乗り越えてがんばる感もそれほどなく、サラサラっと流されてたので、そこが全部要らなかったかも?
まあ、そこがないと、解散になりかける、でも乗り越えてみんなで力を合わせてがんばる、っていう話にならないからダメか?
うーん。だったら、もうちょっと乗り越える感が欲しかったけど。
よくわからなかったのが病室での回想シーン。
ずっと以前に、主人公が子供でお父さんが生きていた頃に、
やはり病室で、西田敏行の奥さんに、
お父さんが1回演奏を聞かせたことがあった、ということで、合ってるのかな?
演奏会で演奏が成功したシーンはよかったです。
主人公の男の子の表情もいいし、演奏し切ったあとの、奏者たちのやり切った、というシーンもいい。
自分達も納得のいい演奏出来た~、ってのは、やっぱいいですよ、映画見てるこっちも嬉しくなる。
問題は2日目。
うーん。結局は、西田敏行の奥さんに、西田敏行の指揮でオケラを聞かせることが目的だった、って話??
で、本当にオケラ聞きながら死んじゃったの???
うーんうーん。それでいいのか…?
まあでも、結構面白かったですよ~