幾らでも周りたくなる
ストーリーの構成上、所要時間が長くなってしまうのは確かに難点ではある。でも、それを補って余りあるシナリオやゲーム性がそこには確かにあった。
1、教わること
ストーリーを読むにあたって、私たちプレイヤーは楽しんだ後に感じなくてはならない事があると思っている。それは、「このゲームが何を訴えてきたか」だ。
その上で、ペルソナ5は今の社会を変えるのではと思わざるを得ないほど多くの知識、技術、心の有り様を伝えてくれている。弱者が虐げられ、汚い人間が跋扈する今だからこそ、この作品は胸に刺さり、現状に甘んじている人を奮起させてくれるのだ。少なくとも、私はそうなった一人である。
2、やり込み要素
ゲームは「一度クリアしてしまえば後は同じことの繰り返しだ」という考えが昔から定着していて、今もまだ拭いきれていない。だが、ペルソナ5には何度もやりたくなってしまう要素が多く有る。
一つは「コープ」。これはペルソナ5の主人公とその仲間たちとの絆を深めることで強くなっていくシステムのこと。この上げ方によって、今までとのダンジョンの進み具合やサブストーリーの読破数が大きく変わってくる。それ故に、全てを見たいという欲求の下ついつい再周回をはじめてしまうのだ。
二つ目は「難易度」。このゲームを始める際、初めに難易度設定することができる。だが、これは後に変更が可能となる。
慣れてないうちは簡単に行こうと思い易しいモードを選択し、次にやるときは難易度を上げてより熱いバトルを楽しむといったことが可能というわけだ。
このように、ペルソナ5は何度でもやりたくなり、その度に達成感とストーリーの感動を噛みしめることとなる、現代において最高峰のゲームであると私は思う。