渇き。

渇き。

『渇き。』(かわき)とは、2013年6月に公開された、日本のスリラー映画。監督は中島哲也が務めた。原作は、第3回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した深町秋生の『果てしなき渇き』である。
主人公は、妻の不倫相手に暴行を加えたことで職も家庭も失った元刑事・藤島昭和。ある日、彼は元妻から娘の加奈子が失踪したと知らされ、その行方を追うこととなる。娘を追っているうちに、昭和はこれまで知らなかった娘の本当の姿を目の当たりにする。
主演は役所広司、娘・加奈子役には新人の小松菜奈が抜擢された。その他、妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、オダギリジョー、中谷美紀などが出演している。

ねここねこのレビュー・評価・感想

渇き。
3

詰め込みすぎてとっちらかっていた

あれもこれも詰め込みすぎてとっちらかっていた印象。

最初の文字のフォントと映画全体の雰囲気やクラブ的な場所で若者がパーティをしているシーンのポップさがミスマッチだと思う。ミスマッチさが活きる映画もあるがこれは違うかなー。

必要以上にグロテスクなシーンが多く、みんな刺されても撃たれてもなかなか死なない。

小松菜奈の整った顔や俳優さん達の演技力は素晴らしかった。かわいいは正義。
映画としてダメだとは思わない。演出も独特でエンタメ的な映像や展開の面白さを感じる。ただパコと魔法の絵本以前の平和的な作品とは完全に真逆の非人道的な要素がたくさん詰め込まれていて大人でも見るに堪えないと感じる人は多いと思う。人として踏み込んではいけない残虐非道な行為が散りばめられていて鑑賞後の後味は非常に悪いけど怖いもの見たさというか、そういった意味での好奇心を満たされる作品ではある。まさにこの世の地獄の詰め合わせと言ったところかも。ただ展開がかなり早過ぎてストーリーを追うのも難しい作品だと思う。映像や演出に特化していて細かい説明を省いてる部分があるのでそれも含めて観づらいと感じる人もいると思う。
中島哲也監督の「嫌われ松子の一生」は最高に面白かった。なので期待して観たのだが、この映画は、同じ監督が撮ったとは思えないくらいクソ映画。
時間の無駄だった。
今まで観た中で最もクソ映画のひとつだった。