女子高生4人が南極を目指す感動アニメ
「宇宙よりも遠い場所」は、南極へ行くという1つの目標を通じて知り合った女子高生4人による青春ストーリーです。
第1話を見てまず思ったのが、作画の美しさ。演出も凝っていて、女子高生ほとんどが使っているであろうSNSのパロディ風タイトルは目を引くものがありました。
序盤は、平凡な毎日を送りながら何かに挑戦したい、と思いながらもその1歩を踏み出せない主人公の玉木マリ(たまき・マリ)と、周囲に何を言われても自分の夢・目標のために努力している同級生の小淵沢報瀬(こぶちざわ・しらせ)の対比が印象的になっています。
ストーリーの肝となる報瀬の母は南極観測隊員で、彼女が中学生の時に南極で行方不明に。それ以来ずっと南極に行くため1人で頑張っていました。
キマリ(玉木マリの愛称)はそんな報瀬を見て、共に南極に行くことを決意。女子高生が自力で南極に行くなんて非現実的な考えかもしれませんが、彼女達の強さや純粋な気持ちに心打たれます。
その後、高校を中退しアルバイトしながら大学受験を目指す三宅日向(みやけ・ひなた)、タレントをしており仕事で南極に行くこととなった白石結月(しらいし・ゆづき)と出会い、それぞれ事情を抱えながらも「南極」という1つの目的地を目指して友情を深めていきます。
4人とも性格が全く異なり、途中で何度も衝突することがありましたが、少しずつ信頼を深めて本当の友情を知っていく描写に涙することも。
南極×女子高生という新しいジャンルのアニメでしたが、ラストは本当に感動して「見てよかった!」と思える作品でした。