ほのぼのしていますが感動します。
大ヒットした『この世界の片隅に』ですが、私は映画、書籍、ドラマを見てハマりまくりました。映画や書籍の魅力はやっぱり、あの絵にあると思います。ほのぼのとしていて、ゆっくりと時間が流れる感じの絵は、戦争の怖さや悲惨さを、一時でも忘れさせてくれるように思いました。もちろん、目を覆いたくなるような悲惨な、描写もありそこで充分すぎるほどに、戦争の怖さや悲惨さは伝わります。
ずっと戦争の怖さや悲惨さを描いているような作品であれば、ここまでの大ヒットにはならなかったと思います。静と動のバランスが、とても良い作品だと思います。それぞれが家族を守るために、懸命に工夫や努力を重ねて、生きていく姿には本当に感動させられます。すずさんと周平さんには、子供はいなかったのですが、それでも責められたりする描写はなく、優しい家族元に嫁ぐことができて、良かったなと思いました。戦争で大切な人や物をたくさん、失ったすずさんですが、最後にはご縁があり子供を授かることも出来ました。その後の生活を描いた描写はありませんが、きっと幸せに暮らしていたことだろうと思います。
私の時代の戦争のことを勉強する教材は『はだしのゲン』で凄く怖い思いをしたので、学校の教材として活用してほしいくらいです。本当に感動できる素敵な作品だと思いました。