切なく重々しい
HDバージョンをプレイしました。2010年に発売されたFINALFANTASY零式のグラフィックを更に美しく、カメラや操作などシステムの調整などもされたバージョンです。
ストーリーを一貫して言えることはかなり重たい、ということです。主人公たちは学生ですが戦争を描いているのでストーリーに関わってきたキャラクターも死んでいきます。死んだ人のことは記憶から消えてしまうという世界なので、その人が死んだことは証拠があるため分かるものの、その人がどんな人だったか思い出せない主人公たちを見るたびに胸が痛みました。戦争を終結させたと思った矢先に訪れる世界の危機と、それに唯一対抗できる主人公たちとその結末は涙もろい人が見たら泣いてしまうでしょう。
操作キャラ全員が主人公というかなり主人公が多いゲームとなっていますが、それが理解できるほどの内容です。そしてその中で強いて一番の主人公を挙げるのなら、となったら始めはパッケージで中央にいて、冒頭のチュートリアルやストーリーでメインだったエース、と即答しそうになりますが一度クリアすると最初はただエースたちに助けられ、監視のために入ってきたマキナとレムが語り手という意味でメインなのではないかといろいろ考えてしまう、そんな一筋縄ではいかないようなゲームです。