女子高生2人の友情とは…
武田綾乃原作の「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」の中の高校3年生で進路に悩む傘木希美と鎧塚みぞれの関わりの部分を、アニメ映画「聲の形」などを手がけた山田尚子監督がアニメ映画化したものです。
書籍の題名通り高校の吹奏楽部の中での物語で、傘木希美はフルート、鎧塚みぞれはオーボエを担当しています。2人は幼なじみで友達なのですが、性格が真反対なのです。映画の題名「リズと青い鳥」というのは少女と小鳥を題材にした物語で、その物語もとに作った「リズと青い鳥」という曲を吹奏楽コンクールの自由曲で演奏することになっています。その曲にはオーボエとフルートがソロの掛け合いをする部分があり、鎧塚みぞれと傘木希美が吹くことになっていました。鎧塚みぞれのオーボエは高校生離れした誰もが認める実力でしたが、今回のソロは周りの部員が見てもみぞれが本来持っている実力が出ているとは思えませんでした。その原因はみぞれと希美の関係にあったのです …。
このアニメは一人一人の心情が顔の変化ばかりでなく、髪や服ののなびき方、その背景で描かれていたりととても繊細ですごくこだわって作られています。また、色遣いも全体に淡い色調で作られ、落ち着いて見ることができます。見終わった後さわやかな気持ちになります。