グラゼニ

グラゼニ

『グラゼニ』とは、原作・森高夕次、作画・足立金太郎による野球漫画。『週刊モーニング』にて2011年第2・3合併号から不定期連載を開始。26号から週刊連載化し、2014年第39号での一旦終了を経て、同年第43号より2018年第11号から第2部『グラゼニ 〜東京ドーム編〜』の連載をスタートさせた。タイトルの「グラゼニ」は「グラウンドには銭が埋まっている」の略。プロ野球チームの中継ぎ投手が、年俸を上げようと奮闘する様を描いており、 試合以外の裏話や選手達の引退後の人生がどうなるかなど、プロ野球の裏側を知ることができる作品である。

rumika476のレビュー・評価・感想

グラゼニ
5

野球マンガだけど試合で熱くならない作品。絵に好き嫌いはあるかも。まったり読める。

熱血野球漫画ではありません。プロ野球の裏舞台をテーマにした作品です。アニメ化も2018年4月からされています。絵は青年誌連載の影響か、今どきの綺麗な主人公などではないので、絵が重要でハマらないという人には向かないかもしれませんが、ストーリーはハマると面白い作品です。
主人公は凡田夏之助という中継ぎ投手で中堅の選手。年俸は1800万円と、野球マンガの主人公としてはパッとしない。
ストーリー序盤の主人公の特徴は、相手が好調不調でも自分の年俸より低いもしくは億位の相手には強く、主人公よりちょっと高い、同じくらいの年俸選手には打たれがちという年俸で成績が変わる投手。特技は、選手名鑑に出ている相手選手の年俸当て。
ストーリーは、実際のプロ野球の舞台でのビジネスのお話が軸。それに連動して選手は普段何をやってるか。選手の取り巻く環境や、年俸に関しての査定換算、トレード事情やFA権、代理人・監督・コーチ―などのプロ野球を取り巻く人の心理描写を焦点を置いている。
選手や球団のフロントの考えや思惑などを中心にとてもわかりやすく描かれている。
そして、ストーリー序盤では決してスター選手とは言えない主人公・凡田が、あるきっかけで活躍し査定をめぐり岐路を考えるという展開になります。そこでも年俸、生涯年俸、選手生命からの逆算など軸はぶれずに進むストーリーです。
スター選手から1軍生き残りラインの選手、監督、コーチ、球団フロントの心理描写が面白い。
試合シーンはあくまでその為の描写として書かれているので、あまり感動とかは少ないかもしれません。
人生プランとか好きな人には面白いかも。