七つの会議

七つの会議

『七つの会議』(ななつのかいぎ)とは、池井戸潤による小説およびそれを原作としたメディアミックス作品である。
一部上場の大手電機メーカー・ソニックの子会社である中堅電機メーカー・東京建電。この会社で起こった不祥事に社員たちが巻き込まれていく様子が描かれる群像劇である。
原作である小説は2011年5月から2012年5月にかけて「日本経済新聞電子版」にて連載され、2012年11月に書き下ろしの1話を追加して8話構成の連作短編集として単行本化された。2013年にはNHK総合の「土曜ドラマ」枠で実写ドラマ化。主演は東山紀之であった。2019年には野村萬斎を主演として映画化されており、監督は『半沢直樹』『陸王』など数々の池井戸作品を手掛けてきた福澤克雄が務めている。

aqua0802のレビュー・評価・感想

七つの会議
5

池井戸作品の共通点

池井戸潤作品での共通点は、主人公の正義のような信念ではないかと私は感じているのですが、ぐーたら会社員の八角が売上、利益追求ばかりを追い求め、軍隊みたいな会社での会議でも臆することなく、居眠りを繰り返したり、やる気のない態度を見せても特別扱いされたり、何故そんなことが許されるのかを解き明かしていったところ、重大な真実にたどり着いていくというストーリー展開でした。
始めは見ていくうち、八角のキャラ設定が奇才な一会社員だったのですが、ストーリーを展開していくうち、そんなキャラがどこかへいってしまい、このキャラってどんな性格してたっけ?どんなタイプの人なの?といまいちキャラが確立されてないふらふら人間のように感じました。見ていてなんかよくわからない人格を感じ落ち着かなかったです。
ストーリー的には普段テレビでやっているような池井戸作品とあまり変わりない感じでしたので、映画館の大スクリーンで見るほどのものなのか、DVDで見た方がよかった気がしましたが、エンディング中に流れていた八角の意見は、会社や、日本社会の的をついていて、きれいごとではない社会の本音をとても良くわかりやすく語っていたと思います。