白雪姫と鏡の女王

白雪姫と鏡の女王

『白雪姫と鏡の女王』は2012年3月30日にアメリカで公開された映画。監督はターセム・シンが務める。本作はグリム童話『白雪姫』を題材とした映画であり、白雪姫と強欲な継母である女王の戦いが描かれる。2012年にはティーン・チョイス・アワードのSF / ファンタジー映画賞を受賞した他、SF / ファンタジー女優賞を白雪姫を演じるリリー・コリンズが受賞した。
本作の衣装を担当したのはアートディレクター、テキスタイルデザイナーの石岡瑛子である。彼女にとっては本作が最後の作品であり、エンディングには「in loving Memory of Eiko Ishioka」とクレジットされている。またこの作品でアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた。

guuro9696のレビュー・評価・感想

白雪姫と鏡の女王
10

美しくて強い女性の姿がそこにある

作品のタイトルにあるように、グリム童話で有名な「白雪姫」を題材とした映画です。
この映画の魅力といえば、映像の美しさがまず掲げられるかと思います。
映画全体の色合いが鮮やかながら上品で、それぞれのシーンをそのまま切り取って一冊にまとめるとするならば素晴らしい写真集になること必至です。
また、主演女優のリリーコリンズの圧倒的な美しさに目を奪われます。
彼女の知的で可愛らしい姿はまさに童話から抜け出た白雪姫そのものでした。
ストーリー展開も、元々の童話「白雪姫」になじみのある方はもちろんのこと、「実は今まで一度もちゃんとお話を読んだことがないんだ」という方にもすんなり入り込めるようになっています。
しかしながら、原作をそのままなぞらえているストーリーではなく、良い方向に現代的なアレンジが加えられてます。そこもこの作品の魅力だと思います。
どういうアレンジかというと、白雪姫の性格が原作とは違うということ。
女性が立場や発言で躍進している時代背景をうけて、人物像が構築されています。
この作品に描かれている白雪姫は、まさに自立した強くてかっこいい女性像が反映されていると思います。
原作の「白雪姫」とはまた違った魅力に溢れる「白雪姫と鏡の女王」、ぜひ一度観てください。