どんな時でも背中を押してくれる
何かで落ち込んだ時や道に迷った時、勇気やヒントを教えてくれる音楽ってたくさんありますよね。少しでも背中を押してくれて前に進ませてくれる、そんな音楽に出会えたらって私自身も感じたことが過去にありました。そんな時に出会ったのが、千葉県出身の幼馴染で結成され2016年には結成20周年を迎えたBUMPOFCHICKEN(以下、バンプ)という4人組ロックバンドです。
このバンドは藤原基央(ボーカル&ギター)、増川弘明(ギター)、直井由文(ベース)、升秀夫(ドラムス)のメンバーで構成されています。相思相愛、とっても仲が良い4人です。
バンプと聞いてまず頭に思い浮かぶ曲と言えば、彼らの代名詞とも呼べる「天体観測」ですよね。実は本人たちはこの曲が爆発的に売れたことについてあまり良い印象を持ってはいないようですが。他にも映画「ALWAYS三丁目の夕日」のテーマソング「花の名」や「メーデー」など多くの代表曲を持ち合わせています。
しかし、私がバンプの良いところを挙げるとするなら、それは背中を押してくれる曲をたくさん創っているということです。特にバンプは、背中を押してくれるだけではなく、辛い現実や目の前でぶち当たってる壁などを否定はせず、それも生きていく上で乗り越える、受け止めなければならないものなんだということを教えてくれます。
心の中で溜まっていた悲しい気持ちを、まるで彼らの音楽が受け皿になってくれるかのような、そんな曲ばかりなんです。
例えば、2004年に発表した「ギルド」や「ロストマン」、2017年の「記念撮影」などは生きていく中で“失ってきたもの”があってもそれを乗り越えて“自分なりに”生きていけばいいじゃないかということを教えてくれたりします。
またバンプの曲は聴いていると頭の中に映像が浮かび上がってくるのが特徴です。その浮かび上がる光景は聴く人によって違います。自分の中の楽しかった思い出や悲しかった思い出、また自分の中で経験したことがなくても、まるで映画やドラマのようなシーンが浮かんでくるものまであります。
ちなみにバンプが「この曲はこういう曲だ。」と明言することはほとんどありません。聴く人によって感じ方が違うんだということをバンプ自身が認識しているんです。
例えば、2000年に発表された「続・くだらない唄」や「Everlastinglie」、2011年に発表した「ゼロ」などこの辺は挙げればきりがありません。それだけバンプの曲は魅力的なものがたくさんあるのです。 バンプの曲は最高です。是非1曲でも多く彼らの音楽を“体験”してみてください。