グッバイ・クリストファー・ロビン

グッバイ・クリストファー・ロビン

『グッバイ・クリストファー・ロビン』とは、2017年に公開されたイギリスの伝記映画。原作者A・A・ミルンと彼の息子クリストファー・ロビンの交流を通して、児童小説『くまのプーさん』の誕生秘話を描いた作品。
1916年、徴兵されたミルンはソンムの戦いを生き残るも、戦場での経験は彼を苦しめ続けた。そんな中、息子クリストファーが誕生。ミルンとクリストファーの交流から『くまのプーさん』は誕生した。しかし、その作品はクリストファーを苦しめることになるのだった。

makity0308のレビュー・評価・感想

グッバイ・クリストファー・ロビン
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もう一人のクリストファーロビン

プーと大人になった僕を鑑賞後、こちらがオススメに出てきたので、こんな映画もあったのか!と思い鑑賞した。これは日本では公開されなかったという事実も知ってびっくり(プーさん人気に陰りが出るから?羽○弓弦とファンが困るから?…とかいろいろいらんことまで考えてしまった)。内容を観てもさらに衝撃だった。プーさんの裏にあんな事実があったなんて!という感じ。
戦争の傷を負った主人公が、息子のクリストファーロビンと田舎の生活を通して発見したことから生まれたプーさん。あの和み系のキャラの中にいろいろなものを孕んでいるんだという、なんとも言えない気持ちになってしまう。また、クリストファーロビン自身の本当の人生も描かれている。作品の主人公として登場させられ、子供心にいろいろな葛藤を抱え、青年になると、なんと父と同じ戦争へ行ってしまう。そして冒頭のシーンへとつながっていくので、え?死んじゃったの?って思ったけれど、帰ってきてホッとしました。
「プーと大人になった僕」の前に観なくて良かった、と思う。これはまあ、日本で公開しなかったのはやっぱりいろんな事情ありそうですね。夢が崩れちゃうし。でも、プーさんはいつだってファンの心の中で生き続けて励みになっていることには変わりないからいいのかな。