どろろ

どろろ

『どろろ』とは手塚治虫によって描かれた、戦国時代を舞台に奪われた自身の身体を取り戻すべく48の魔物を追う百鬼丸と、泥棒の少年どろろの旅を描く時代劇漫画である。1967年から1968年までは『週刊少年サンデー』に、1969年には『冒険王』で連載された。父親の野望によって、48の妖怪に身体を奪われた姿で誕生した百鬼丸。医者・寿海に助けられた彼は身体を取り戻すため妖怪退治の旅を続けていたある時、泥棒少年どろろと出会う。手塚オリジナルの妖怪が多数描かれており、カルト的なファンも多い。

dywbt45のレビュー・評価・感想

どろろ
9

現代風にスタイリッシュに!

「どろろ」の原作は、故手塚治虫先生の漫画です。
50年ほど前にも一度アニメ化されましたが、今回は絵柄も現代風になり、話も分かり易く改変されて、原作未読ファンにも入りやすくなっています。
まずは、絵柄。
原作は可愛らしい絵で、昔のアニメ版は懐かしいタッチ(しかも白黒)でした。
今回はスタイリッシュな絵柄で、主人公の百鬼丸とどろろは、それぞれ少年らしいデザインになっています。
どろろの性別も、どちらにも見えるような……おっと、詳しくは書けませんが。
そしてオープニングの映像が、実にスタイリッシュ。
アクションの動きも良いし、歌もカッコ良いし。
何より細かい設定が変更され、分かり易い見せ方になっています。
なぜ百鬼丸が産まれてすぐ身体のパーツを失くしたのか、それがどんな影響を及ぼしたのか。
育ての親・寿海先生のオリジナルエピソードも盛り込み、一層作品世界に厚みを持たせています。
そしてどろろを始め、声を担当する方が皆、すごく演技が自然。
一見救いのない辛いストーリーですが、戦国の世を逞しく生きる子供二人を、魅力的に描いています。
どうか二人の歩む先に、幸せな未来があって欲しい……そう思いながら、つい毎週リアルタイムで視聴する作品です。