BANANA FISH / バナナフィッシュ

BANANA FISH / バナナフィッシュ

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』とは、『別冊少女コミック』で連載されていた吉田秋生によるバイオレンスサスペンス漫画。1980年代のニューヨークを舞台に、バナナフィッシュというドラッグをめぐる、ストリートキッズ、アッシュの戦いを描く。ハードな抗争を繰り広げる一方、孤高に生きてきたアッシュが英二との友情を通して人間らしさや愛を覚えていく姿が描かれている。かねてより名作として人気を博していたが、2018年に吉田秋生40周年プロジェクトでアニメ化され、人気が再燃した。

candyharcaのレビュー・評価・感想

BANANA FISH / バナナフィッシュ
9

女子におすすめ

何度観てもいいと思える作品。
最近、仕事が忙しくアニメをみる余裕がありませんでした。年末年始の休みを使って少し前から友人に勧められて見始めたのがきっかけです。
全24話ありますが私は2日で観終わってしまいました。それもこの作品、次の話が気になって気になって仕方なくなるのです。
一話ごとに考えされられる上に次の展開が全く読めない。麻薬の恐ろしさ、人の執念、犯罪、変えられない過去、友情、新たな出会い、そしてまた絶望。何度も泣きました。辛くて悲しくて報われない。誰一人として幸せになれない。主人公も最後までハッピーエンドじゃない。自分なりの解釈が必要なラスト。
それでもこの作品を何度も観たいと思ってしまうのは、主人公が自分の世界をしっかり持って信念を曲げないところ、何があっても守り抜く、生き抜く、そう己に誓った人は強いなと心から尊敬しました。
年とか性別とか関係なく自分自身を見つめなおすきっかけ、今生きている世界にも改めて考え直すきっかけをくれた作品です。

報われないことが多く、たくさんの悲しみが溢れます。ラストも決して幸せには終わりません。しかし、この作品には自分自身を見つめなおすきっかけがあったり周りの人を大切に思う気持ちをもう一度考えるきっかけになると思います。

ぜひ、この作品を通して「自分」をもう一度見つめてみてはいかがでしょうか。