切なくて優しい物語
アニメーション映画「借りぐらしのアリエッティ」は、人間に見られないように、少しずつ必要な物を借りながら生活をする元気いっぱいの小人の女の子と、優しい人間の男の子の切なくて優しい物語です。
この作品の素敵なところは、小人が、普段人間が使っているもの知恵と工夫で、いろんな使い方をしているので、見ていてすごく楽しいところです。
そして、植物のぽわんとした揺れ方や昆虫の動き、水滴のぷっくりとした形などの動きも、いろんな動かし方が見られるので、まるで、自分も小人になったようでとっても楽しいです。
ハーブティーやしそジュースなど、とってもおしゃれなところも、とても素敵です。
お気に入りのシーンは、物語の途中から、お母さんを助けるために、力一杯頑張る小人の女の子と、自分に出来ることで、その女の子の力になろうと頑張る人間の男の子の姿を描いたシーンです。
守りたい人のために頑張る二人の姿は、とってもかっこ良くて、元気をもらえます。
そして、物語の最後の二人がお別れをして、小人の女の子が旅立つシーンは、とても感動しました。
切ないけれど、生きる強さを描いた、優しくて、心温まる映画です。