真の「ロッキー・ザ・ファイナル」
非常に素晴らしい映画だった。例のBGMが流れるところなんて前作に引き続き鳥肌が立つ。この映画はBGM使うべきところがわかってるなーって感じだ。
前作で世界チャンピオンになれなかったアドニスが世界チャンプとなることからこの物語は始まる。
そこへかつて自分の父を殺したドラゴが息子を育て上げ、アドニスに挑戦をするというのが主なあらすじだ。
この映画の主役は紛れもなくアドニスだが、ロッキーの物語だったとも言える。
友人の死、息子との別離。ロッキーはとにかく過去に後悔を背負い続けている。
しかし、これらの問題は今作で何らかの決着が付き、ロッキーは過去のしがらみから開放されることになる。
しかし、見方を変えればこれでロッキーが映画に出る必要がなくなったとも言える。
過去の精算をすべて果たしたロッキーはもうクリードの映画に出る意味がだいぶ薄れてしまったからだ。
確かにセコンド兼トレーナーとしての役目はまだ残っているだろう。
しかし、主役はアドニスだ。ロッキーが出る幕はもう殆どない。もし次回作が出るのなら、アドニスが巣立つお話になるのかもしれない。
あえて不満点を付け足すなら、前作のような感じに初登場時に戦績とかを表示させてほしかったなーとは思う。あの演出かっこよかったし。