空港を舞台にした心温まるヒューマンドラマ
巨匠であるスティーブン・スピルバーグと、名優のトム・ハンクスのタッグで製作されたこの映画は、アメリカはジョン・F・ケネディ空港を舞台に描かれたヒューマンドラマです。
トム・ハンクスが演じるナボルスキーは父親とのある「約束」のためにニューヨークへ降り立った、東ヨーロッパの小国であるクラコウジア出身の中年男性。しかし、ナボルスキーが知らない間に祖国ではクーデターが起こり、事実上クラコウジア政府は消滅。彼のパスポートが無効状態となってしまったため、出国しようにも止められる始末....。そのためナボルスキーは空港のターミナルで生活することを決意する。
当初、空港職員からは不思議な目で見られていたナボルスキーであるが、彼の人柄を表すある「事件」以降、彼らのナボルスキーに対する対応が好意的になり、一躍ナボルスキーは空港の人気者となる。機内食サービスのエンリケや、ある過去をかかえる清掃員のグプタとの友情、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ演じるユナイテッド航空のフライトアテンダントのアメリア・ウォーレンとの恋愛など、ナボルスキーを取り巻く人たちとその温かい人間関係が描かれています。また彼がどのように空港生活をしていくのか、しゃべれなかった英語がどんどん上達していく様子も注目したい作品です。