10年続く深夜アニメ
夏目友人帳は、LaLaという少女雑誌に掲載されている緑川ゆき先生の漫画作品です。アニメ化や小説化映画化などもされている人気長寿作品です。
主人公である男子高校生の夏目貴志と、その用心棒ニャンコ先生が出会う、妖怪や人間とのかかわり合いを描いた繊細な作品となっています。
連載は少女誌ですが、内容は老若男女へだてなく楽しめるゆったりした世界観になっています。夏目貴志は身寄りがなく現在は遠縁の藤原夫妻に居候していますが、藤原夫妻もほんわかとしていて、優しさに触れることのできる漫画だと思います。
アニメ化もされており、10年目となる今年は劇場版が制作されるなど、アニメも長く愛されています。
作画が崩壊することも無く、色づかいや挿入される音楽が非常にマッチしていて、深夜の枠以外でももっと放送されてほしいと思える作品です。
キャラクターも魅力的で、夏目貴志の周囲の人たちは優しく、時に悩みを抱える人間らしさがあります。登場する妖怪も、姿かたちが面白く可愛らしく見ていて飽きません。用心棒であるニャンコ先生は、見た目とは裏腹におじさんボイスで惹きつけられるし、大妖怪のくせして行動はほとんどネコというギャップが面白いです。
登場人物は多くはありませんが、登場妖怪がかなり多いです。多くの場合1話完結なので途中からでも十分楽しめますが、謎めいた祖母夏目レイコを追うというサブストーリーもあるので始めから読むほうが良いと思います。