「華」を支えるバックステージストーリー
舞妓さんに憧れて中学卒業後、青森から京都へとやってきたキヨちゃんとすーちゃん。
キヨちゃんは、ひょんなことから舞妓さんの住まう屋形のまかないさんとなり、すーちゃんを始めとする舞妓さんの生活を支えます。
この漫画はあくまで「ご飯」がメインです。なので今までの舞妓さん漫画に比べ、女の戦いの描写は全くなく、ほんわかはんなりした平和な空気が漂います。
「これ今度作ってみようかな」と思えるレシピが沢山あります。個人的に鏡餅で作るかき餅、長芋すいとん辺りに心を掴まれてしまいました。実際真似したレシピが美味しいのは流石です!
コミックにはおまけとして一話一話の後に作者さんのご飯エピソードがあります。
作者さん自身が料理を作ること、食べることが本当に好きなんだなとしみじみ伝わってきます。
この漫画はストーリーの中で季節も時間が流れています。
季節ごとの舞妓さんのイベントのエピソードご飯もありつつ、新しい仕込みさんの理子も登場し、さらに賑やかになります。静かに、しかし確実に変わっている環境の中でもキヨちゃんとすーちゃんの絆は変わりません。そこに安心し、何度でもつい読み返してしまいたくなる作品です。
ただご飯の描写が美味しそうなので、寝る前に読むのはなかなか危険なので注意が必要です。