図書館戦争 / Library War

図書館戦争 / Library War

2006年よりアスキー・メディアワークスより出版された有川浩の小説及びそれらを原作とする漫画、アニメ、実写化作品である。シリーズ作品であり、「図書館戦争」から始まる全4巻と外伝「別冊図書館戦争」全2巻で構成される。舞台は公序良俗を乱し人権を侵害する表現を規制する法律が制定された架空の日本。主人公笠原郁は不当な検閲から本を守るため、表現の自由を守るため図書隊員として戦う。

elのレビュー・評価・感想

図書館戦争 / Library War
10

本を読む人、読まない人、すべての人が楽しめる一冊

普段あまり本を読まない方も最後まで読み切ることの出来る一冊です。本なんてほとんど読まないのに…、と思う方でもひとまず読んでみてください。シリーズの最初の一冊ですが、一冊完結なので1冊目の「図書館戦争」だけでも十分楽しめます。もちろん、読み終われば自然と続編を手に取ってしまいます。
「図書館戦争」という題名の通り、舞台は図書館を中心とした図書の関連施設です。周囲は現代日本の世界観そのままに図書館や本屋、関連施設の中でのみ繰り広げられる、守るべきものを守る戦いがあります。ありえないと思うかもしれない世界観ですが、もしかしたら近未来で起こりうるかもしれない物語。世間の無関心から生まれる大問題を描きつつ、主人公と上官を中心とした仲間たちの日常を、主人公の成長と共に面白おかしく、時にはシリアスに描かれています。
笑いあり、感動ありであっさり最後まで、しかも何度も繰り返し読むことの出来る本です。
実写映画化や漫画、アニメ化もされていて、高知出身の作者「有川浩」が一躍有名となったシリーズの記念すべき第一冊目です。図書館戦争を読み終わった後は続編を読みたくなり、その後は「有川浩」の著書をすべて読みたくなるでしょう。